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「お父さん どうして鳴く虫は秋に多いの?というか、あまり鳴き声を聞いたことないし」 「人間に涼しさを与えているんじゃないの。お父さんが小さいころは田舎に住んでいたから夜中は一晩中虫たちの合唱さ。ここはマンションだし、一晩中聞こえるのは近くの高速道路の車の音だけ、寂しいね〜」 「お父さん どうして鳴く虫は秋に多いのかを聞いているの!」 「あのね、秋と言えどもまだまだ暑いから。涼しい夜に虫たちがお友達と遊んでいるんじゃないのチンチロリンと」 「・・・・・・・・」 |
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ごめんごめん。確かにね、スズムシ・コオロギ・キリギリス・マツムシ…など鳴く虫がたくさんいるよね。 春にも夏にも虫はいるのに鳴く虫はなぜか秋が多いかというと、鳴くのはたいていオスなんだよね。「彼女になってくれ〜お嫁になってスイッチョン〜」とオスはメスに求愛し、呼び寄せているんだよ。 春・夏は繁殖というより成長の季節で、ひたすら食べて大きく立派な成虫を目指しているんだ。冬は虫にとっては生き辛い季節だから、冬になる前の秋に繁殖行動をし、卵を産んでそして、卵、幼虫、さなぎという形で越冬をするんだね。秋の虫の多くはさなぎにならないけれどね。そういうことで秋に鳴く虫が多いんだよ。 ところで、私が虫の立場なら極力鳴きたくないのだけど。鳴けば自分の居場所が周りに知られるでしょう。つまり敵、鳥やカマキリやトカゲやヘビに見つかって食べられてしまう確率が跳ね上がるので、本当は死ぬ覚悟で鳴いているんだよ。 だから鳴く時はみんないっせいに鳴こう! 出来るだけ敵に襲われた時隠れやすい暗闇の草むらでね。 みんなで鳴けば怖くないみたいな。 夏の虫のセミの幼虫は早朝に忍者のように見つからないようにこっそりと土の穴から出てきて、近くにあるものに登るんだ。出来るだけ高くね。ススメバチやスズメやカラスなどがまだ活動していない暗い早朝の中を、そして朝日を待ちながら羽化し、羽と体を乾かすんだ。みんな生きるために色々工夫しているんだね。 昼間に鳴くのは「後はお嫁さんと出会うだけ、どうにでもなれ〜」と覚悟して鳴くのかもしれませんね。 夏にも秋の虫はたくさんいるよ〜でも、まだ鳴かないし、小さいから気づかず見落としているんだよ。 |
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あれ松虫が 鳴いている ちんちろ ちんちろ ちんちろりん あれ鈴虫も 鳴き出した りんりんりんりん りいんりん 秋の夜長を 鳴き通す ああおもしろい 虫のこえ きりきりきりきり こおろぎや(きりぎりす) がちゃがちゃ がちゃがちゃ くつわ虫 あとから馬おい おいついて ちょんちょんちょんちょん すいっちょん 秋の夜長を 鳴き通す ああおもしろい 虫のこえ |
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童謡「虫の声」 |
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「お父さん 僕には そんな鳴き声に聞こえないよ」 |
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「当然だよ。鳴き声や音の聞こえかたは人によってさまざまだからね。よく図鑑なので出てくる鳴き声は他人と話しをするときの共通語みたいなものさ。 |
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えらい迷惑!コロコロ |
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エンマコオロギ と 閻魔大王 命名は顔が似ているからだそうです。エンマコオロギは可愛いのに? |
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わしが言うせりふじゃ〜 |
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日本の昆虫1400 (1) チョウ・バッタ・セミ (ポケット図鑑) | ||
日本の昆虫1400 (2) トンボ・コウチュウ・ハチ (ポケット図鑑) | ||
おしまい |
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レインボー先生の雑学 |
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生活を豊かにするのに普通に聞けない「雑学」思わず「そうだったんだ〜」子どもと孫に説明できる最低限なポイントJを掲載 |
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